東京都小金井市内を流れる玉川上水沿いの緑道で、絶滅の恐れがあるサクラソウ科の植物ノジトラノオの群生が見つかった。絶滅危惧種を記載した都のレッドデータブックによると2000年以降、都内で生育が確認されたのは6カ所だけ。新たな自生地として名を連ねることになりそうだ。
植物の多様性を研究する東京都立大牧野標本館の内野秀重特任研究員が6月上旬、玉川上水沿いの道沿いの草むらに開花前の株を発見した。幅7~8㍍、奥行き3㍍ほどの範囲に約200~300株あったという。
中旬の再訪時には先端が垂れ下がった白い花が満開状態だった。観察がてら歩いていた際に偶然、見つけたという。6月に、玉川上水沿いの小平市内でも1株確認したという。
記者が7月上旬に群生が発見…